黒木記念病院 緩和ケア病棟 | ||
- 黒木記念病院
- 住所 〒874-0031 別府市照波園町14-28
- Tel. 0977-67-1211 Fax 0977-66-6673
- ホームページ:
http://www.kuroki-hp.or.jp./
特定医療法人 春日会 黒木記念病院病棟師長(緩和ケア病棟担当) 阿部 久美子
緩和ケア病棟部長
江頭 眞由美先生
「患者様・ご家族様からの処方箋を大切にします」
当院は、1999年4月に新築移転し呼称を照波園病院から黒木記念病院へと変更致しました。2002年1月現在、ベッド数は226床で3階は指定介護療養型医療施設(56床)、4階は特殊疾患療養病棟(56床)、5階は回復期リハビリテーション病棟(56床)、6階は一般病棟(50床)で、この度、緩和ケア病棟(8床→12床 平成15年に増床しました。)を最上階の7階に開設いたしました。この紹介をさせて頂きます。
最上階にある緩和ケア病棟は、当院において最も自然の恩恵を受け鶴見山と高崎山、別府湾、さらに温泉地の象徴である湯煙をも一望でき自然を満喫することができます。また、各病室全てが、さらにラウンジやフアミリーキッチン、旅館の和室をイメージした家族控え室からもすばらしい自然を身近に感じられます。全室個室で、室料を頂かない部屋が5室あり、室料を頂く3室の1室は2500円、特別室の2室が5000円となっています。各室に広さや備品・景観などを配慮し、快適な生活ができる環境造りをいたしました。
緩和ケア病棟の理念
- 患者様・ご家族様の一人ひとりを大切にします。
- 患者様・ご家族様のこころと身体の癒しを目指します。
- 地域社会の要請・要望に答え、地域と共に歩みます。
- 職員は自己研鑽に励み、患者様・ご家族様が主役の医療・看護・介護を行います。
病棟職員
医師1名(専任)(兼務3名)、看護婦13名、ナースエイド2名、社会福祉士1名(専任)管理栄養士、音楽療法士、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、その他在宅部門の訪問診療医師、訪問看護婦、訪問介護などで構成しています。看護婦を人選する条件としては、本人の緩和ケアを実践したいという意欲を最優先いたしました。緩和ケアでは、精神的ケアが特に必要になるため、精神的なアプローチや看護の基本的な技術を要すること、各職種の専門性と連携・協働が大切です。これらを学ぶ目的で、イエズスの聖心病院や淀川キリストホスピス病院、その他歴史ある病院・病棟で半数以上の看護婦と社会福祉士が研修させて頂きました。「その人らしい生活を送れるように」、「患者様・ご家族様から頂く処方箋を大切にする」、「患者様・ご家族様が中心」、「分かち合いから喜び」、「患者様・ご家族様へのケアから学ぶ」等々、多くの諸先輩方からこころに残るお言葉、ご指導頂きました。
現在、3名の患者様が当病棟を利用して下さっていますが、日々カンフアレンスを持ちながら患者様とご家族様が主役のケアを目指しています。
“生きる場所・しあわせを実感できる場所”を患者様とご家族様、そして職員一同が共に共有できる病棟を創って行きたいと考えています。