報 告

 第29回大分緩和ケアの夕べ

日   時  : 平成21年9月16日(水)
場   所  : 大分アステム 4階大会議室
参加人数 :  



 【 講演内容 】

『がん患者のここの叫び−スピリチュアルケア』

演者: 山岡 憲夫氏 (やまおか在宅クリニック院長)

座長: 前原 伸一郎氏 (大分医療センター 外科、緩和ケアチームリーダー)


 【 講演要旨 】

  終末期がん患者をケアする中で“もう早く死にたい”“私はダメなんでしょうか”“いい加減にしてほしい”など患者さんがスピリチャルな叫び(スピリチャルペイン)を発することがあります。これに対してどのようにケアするかは、対応する医療者にとっては極めて大切なことである。
 このスピリチャルケアの理論と方法を知り、実践で使えるようにすることで、多くのスピリチャルペインを発する患者の気持ちを和ませ、生きる意欲に結びつかせることが可能になります。また、この理論を知ることで、ケアを行う医療者が患者さんから逃げなくてよくなり、自分の感情に溺れなくてすむようになります。
 本日は、日本のスピリチャルケアの第一人者の村田久行先(京都ノートルダム女子大学)の村田理論を解説しながら、スピリチャリティから傾聴を含め、スピリチャルペインの3次元構造とそのケアの実際を分かりやすく説明します。